右脳の働きを学んで子育てを楽しもう!
感動する心は右脳の働き
二〇二二年も残すところあとひと月となりました。
歳とともに時間の過ぎる速さも増している感じがしますが、
それは「感動する心が萎えて来たからだ!」と、NHKの番組でチコちゃんが言っていたそうです。(^^;
そこで今回は、感動する心について考えてみたいと思います。
感動するというのは感性の働きですから、それは右脳の領域だと言えそうです。
厳密に言うと、右脳と連結の強い大脳辺縁系の働きでしょう。
それと対応する左脳は、大脳新皮質との繋がりが強い理性の領域ですから論理的な働きをします。
生まれたばかりの赤ちゃんの右脳と左脳はまだしっかりと連結はされていません。
右脳と左脳の両脳の間にある脳梁という神経細胞は生後一年してから生え始め、
それが完全につながるまでに四年程かかるので、
五歳になるまでは右脳と左脳は完全にはつながってはいません。
三歳くらいからは少しづつ左脳も使い始めますが、
両脳が完全につながるまでの間は右脳優位で生活しているので
左脳の働きである論理的な話は分りにくいのです。
なので、五歳未満の子どもと接する際は、右脳の働きについて学び、
右脳の特性を良く知ってお子様と接すると良いでしょう。
右脳の働きは、感性以外にイメージを司っていることも分っているので、
絵本の読み聞かせは正にイメージと感性の両方を育てる大切な取組であることが分ります。
五~六歳になり両脳がしっかりとつながり論理的思考も出来るようになった頃に小学校入学です。
入学後は、文字や計算などの左脳的取組が増えて行き、
高校を卒業する頃には完全な左脳型人間になり、感動する心が萎えているのかもしれません。
右脳の勉強を深めると同時に、自らも右脳を活用して生活の至るところに感動を見つけて、
より充実した人生を創造して行きたいと思います。
代表 喜納 康光
(12月1日 会員向け月刊新聞「ヒカリっ子」第178号より一部抜粋)