子をどうイメージするかで出て来る言葉も変わる
親の言葉が子の将来に影響
様々な体験や経験を通して出来上がる「物の見方や考え方」をパラダイムと言います。
経験や体験は皆違うので、当然パラダイムも皆違います。
赤色の色メガネを掛けている人には、世の中は赤く見えますが、
青色の色メガネを掛けている人には青くしか見えないのは当たり前で、
パラダイムがそれぞれ違うというのは、メガネの色が違うという意味で解釈されると良いでしょう。
パラダイムは人それぞれ違うので、様々な場面で意見の食い違いが生じるのは当たり前のことです。
その様な事を理解して周囲と接して行くことが大切だということを、子ども達にも教えていく必要があります。
そのパラダイムが自分自身に向けられると、「自己像」(セルフイメージ)となります。
「私は、大人しい性格だ」とか、「私は目立ちたがり屋だ」とかいう具合です。
その自己像の通りに人は行動するので、「私はお勉強が得意だ」という自己像を持っている生徒は、成績上位者になり、
その反対の生徒は、成績がなかなか伸びない!という結果を生み出してしまいます。
まるで催眠術に掛かったかの様に機能します。
では、いつ、どの様にしてその様な自己像が出来上がってしまったのでしょうか?
ご想像の通り、親の接し方が大きな影響を与えています。
無意識に、何気なくだが、繰り返し言い続けると、子どもはそれを受け取り「私は○○な子だ」と刷り込まれてしまいます。
それが望ましい結果であれば良いのですが、そうでなければ親自身にその不満のエネルギーが降りかかってくるのです。
「どうしてウチの子は勉強ができないのでしょうか?」という悩みを幾度となく聞いてきました。
子どもの自己像を高めるのは、意識的な親の行動にあるのだと認識して、
日頃からお子様を承認する言葉がけを心掛けたいものです。
代表 喜納 康光
(9月1日 会員向け月刊新聞「ヒカリっ子」第175号より一部抜粋)